関西ほっとサロンについて
沿革
正会員について
賛助会員について

人は共感的理解を示し、無条件に受け入れてもらえるような
人間関係において初めて 自分の気持ちに目を向け
ありのままの自分を発見することができる
そういう居心地のよい場所を作りたい、という思いで
このサロンは始まりました。

人と人とのあたたかな関係の中でのみ
人間は自己回復、自己実現できる
このようなピア・カウンセリングの場を作るためにどうしたらいいのか。
皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。 

miu@サロン世話役
〜仲間を通して自分を知ろう〜
関西ほっとサロンはメンバー一人一人の自己責任のもとに 
同じ困難や悩みを持つ仲間が集まり、 
体験や心情を分かち合い、情報を交換する場です。 

話す内容は自由ですが、居心地のよい、安全な場所にするための、大まかなルールや心構えを決めています。 

体験を語る時には「言いっぱなし、聞きっぱなし」を守る。 
 体験はその人だけのものです。相手の話を聴くことも、自分を知ることに繋がります。 

批判、説教、政治的、宗教的主張はしない 
 今まで誰にも分かってもらえなかった事でも、ここでなら話せる。そんな雰囲気の会になればと思っています。
特性の場合、生活環境や成育状況は人それぞれです。反論や望まないアドバイスは
相手の役にたちません。アドバイスは特に求められたときにだけに留めましょう。
なるべくなら「…すべきだ」という言い方は避けて。
 話を聴いて思ったことや、自分はこうしている(いた)という体験があれば話します。 

情報を共有すること(専門家とのつきあい方) 
 診断され、自分にあった治療を受けるということは大変重要な問題です。しかしそればかりにとらわれると混乱し、前に進めなくなってしまうこともあります。
 実際関西では、自分の望むような医療機関を探すことは大変難しい状況です。
 どの専門家(医師、カウンセラー)の知識や技能を、どのように自分のよりよい生活のために活用するかを自分で決定し、その結果について責任をもてるよう、メンバー一人一人が自分自身を信頼し、お互いに支えあっていけるようになることが大事です。 

★関西ほっとサロンは、2002年より関西で活動を開始し、
現在月に一度、芦屋市市民センターにて自助活動をおこなっております。

【カウンセリング・マインド】
****ある3つの条件を満たした人間関係****
「一致」と「不一致」
「不一致」とは、「実感としての心のメッセージが、素直にアタマで受け止められない状態」
のことであり、この「不一致の状態」が悩み、不適応、神経症、問題行動といった心理的困難を作り出す一つの要因となっているとロジャースはいいます。
もともと性格や能力のバランスが悪い私たち。生まれつき「不一致」なのだと言っても過言ではありません。子供の頃から自分の気持ちを無意識に押さえて周囲にあわせようとするクセがついてしまっている人もいれば、もともと実感を感じにくい人もいるでしょう。

このような状態を、ピア・カウンセリングによって、自分自身の「心の実感」を取り戻し、本来の自己を発見し、お互いに成長することができたらと思っています。

カウンセリング・マインドの条件とは・・・
条件
@ 聴いている相手が「自己一致」していること(自分の実感に素直になる)
A 「共感的理解」を示していること(悩みを共有する)
B 「無条件の肯定的関心」を向けていること(条件つきの人間関係でないこと)
*あなたは何を言ってもいいし、何をしてもいい。
                                                     あなたが本当にあなた自身であるならば*

このようなカウンセリング・マインドのある人間関係によって、それぞれが気づきを得、
より自分らしく生きていくことができるのです。

「自己一致」は心の実感とアタマの認識の重なり具合
【傾 聴】
****実際の会話の中で****
「私は相手との関係で、本当に素直に感じていることを伝えようとしているのだろうか」(自己一致)
「私は本当に相手を理解しようとしているだろうか」(共感的理解)
「私は本当に相手の感じていることを受け止めているのだろうか」(無条件の肯定的関心)

⇔ あの人は何を考えているのかわからない・・・(自己不一致)
⇔ この人は僕の(私の)ことをわかってくれない。(共感的理解を示していない)
⇔ 何か言うと説教か批判がかえってくるよ・・・(肯定的関心を向けていない)


サロンにいる間は、“相手の気持ちに耳を傾ける”ということに留意してみてください。専門的な知識の話や体験を交えてアドバイスをするとき、また自分の素直な感想や意見を述べたいときには、「私は……と思う(感じた)よ」という形で・・・
決定権はあくまでもその人自身にあります。聞きたくないアドバイスを無理に聞く必要はないのです。「それは違う」と思えばその感覚を口に出してみるのも大事なことです。


<参考文献>
 「心のメッセージを聴く〜実感が語る心理学〜」池見 陽(講談社現代新書)